
院長:渡辺お気軽にご相談ください!




毎日の通勤電車や会議のたびに、急にお腹が痛くなってトイレに駆け込んでいませんか?
また電車の中でお腹が痛くなったらどうしよう
大事な会議中に下痢になったらどうしよう
そんな不安を抱えながら、毎日冷や汗をかいて通勤や仕事、勉強をしている10代、20代、30代の方が最近とても増えています。
念のため消化器内科を受診して大腸カメラまでしてもらったのに、「腸は特に異常はありません。ストレスでしょう。」と言われて整腸剤を出される。
お薬を飲んでもすぐにお腹を下すのに、ストレスって言われてもどうすればいいの?と途方に暮れてしまいますよね。
このように、検査をしても腸に炎症や異常がないのに、腹痛や下痢、便秘が慢性的に続く状態を、過敏性腸症候群(IBS)と呼びます。
私の治療院にも、いつ痛くなるか分からない不安で、学校や仕事に行くのが辛いと切実な悩みを持って来院される方がたくさんいらっしゃいます。実はわたしもその経験をしていた一人でした。
でも、安心してください。
過敏性腸症候群は、腸の緊張を解きほぐすことで、改善していくことが多いです。
この記事では、長年IBSの患者さんと向き合ってきた鍼灸師の視点から、あなたのお腹の痛みの本当の原因と、お薬に頼らずに不安のない毎日を取り戻す方法についてお話ししていきます。
検査で異常がないのに、どうしてこんなに激しい腹痛が起こるの?と不思議に思いますよね。その答えは、腸と脳の深いつながりにあります。
私たちの腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、無数の神経が張り巡らされています。
そして、脳が感じたストレスや緊張は、自律神経を通じて一瞬で腸に伝わる仕組みになっているのです。
例えば、仕事のプレッシャーやトイレに行けなかったらどうしようという不安を感じると、交感神経が過剰に働きます。
すると、腸の蠕動(ぜんどう)運動がコントロールを失い、異常に活発になって急激な腹痛や下痢を引き起こしてしまうのです。
これは決してあなたの心が弱いからではありません。真面目で責任感が強いからこそ、身体が敏感に反応してしまっている状態なのです。
過敏性腸症候群で特に問題なのが、また痛くなるかもしれないという予期不安です。
過去に電車の中や会議中でトイレに駆け込んだつらい経験があると、その場面を想像しただけで脳が強烈なストレスを感じてしまいます。
すると、実際にまだお腹が痛くないうちから腸が痙攣(けいれん)を始め、本当に下痢になってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
この負のスパイラルを断ち切るためには、ただ腸のお薬を飲むだけではなく、脳の過度な緊張状態を解きほぐし全身のバランスを整えてあげる必要があります。
病院に行くと、整腸剤や下痢止め、あるいは腸の運動を整えるお薬が処方されます。もちろん、急な症状を抑えるためにお薬はとても大切です。
しかし、お薬を飲んで一時的にお腹の調子が落ち着いても、お薬を飲むのをやめたり、強いプレッシャーがかかったりすると、またすぐに症状がぶり返してしまう方が少なくありません。
なぜなら、お薬は「乱れてしまった自律神経」そのものを元通りに治してくれるわけではないからです。
常に戦闘モードになってしまっている自律神経をリラックスモード(副交感神経優位)に切り替えてあげなければ、ちょっとした刺激でまた腸が暴走を始めてしまうのです。
過敏性腸症候群でお悩みの方の身体を触らせていただくと、共通している大きな特徴があります。
それは、首の付け根から背中、そして腰にかけての筋肉がガチガチに固まってしまっているということです。
内臓の働きをコントロールしている自律神経は、背骨のすぐそばを通っています。
デスクワークや長時間のパソコン作業などで背中や腰の筋肉が硬くこわばっていると、その下を通る自律神経が常に圧迫され、正常な命令を腸に送れなくなってしまうのです。
ですから、お腹の調子を整えるためには、お腹そのものだけでなく、背中や首の緊張を丁寧に緩めてあげることが絶対に必要なのです。
「じゃあ、どうやってその自律神経の乱れを整えればいいの?」というところで、私たちの行っている鍼灸治療が非常に大きな力を発揮します。
一般的なマッサージで背中を強く揉んでも、表面の筋肉がほぐれるだけで、深い部分まではなかなか変えられません。
しかし、鍼治療であれば、手や足、背中にあるなツボを刺激することで、直接内臓の働きをコントロールすることができます。
当院では、お腹に直接鍼はせず、背中や足のツボを使って、過剰に興奮している腸の動きを優しく鎮め、同時に身体全体を深いリラックス状態へと導いていきます。
鍼を受けた日は、久しぶりに身体がリラックスできた、翌朝のお腹の張りが違ったと驚かれる方がたくさんいらっしゃいます。
治療を重ねて身体の緊張が取れてくると、少しずつ、今日は電車に乗ってもお腹が痛くならなかったという成功体験が積み重なっていきます。
この小さな成功体験が、予期不安を打ち消す一番の特効薬になります。
もういつ痛くなるかビクビクしなくていいんだと思えるようになれば、あなたの人生は大きく変わるはずです。
また痛くなったらどうしよう
この見えない恐怖と闘いながら、毎日の学校や仕事を一生懸命こなしているあなたは、本当に頑張り屋さんだと思います。
でも、そのギリギリの緊張状態を、これ以上一人で我慢する必要はありません。
当院では、そのこわばった身体と心を丁寧にほどき、トイレの場所を気にせずに仕事もプライベートも全力で楽しめる日常を取り戻すまで、しっかりと伴走させていただきます。
もう治らないのかもと諦める前に、どんな些細な不安でも構いませんので、どうぞ安心してご相談くださいね。

