
院長:渡辺お気軽にご相談ください!




喉の奥に何かが張り付いているような違和感、気になって仕方ないですよね
最近なんだか喉の奥に丸い玉のようなものが詰まっている感じがして、ツバを飲み込んでも取れないし、吐き出そうとしても何も出てこない。
そんな不快感に悩まされていませんか?
心配になって耳鼻科でカメラを入れて診てもらっても、特に異常はありませんと言われてしまい、余計にモヤモヤしている方もいらっしゃるかもしれません。
問題がないと言われても、確かにここに何かあるのにと、不安を抱えていることと思います。
このように、検査をしても形としての異常が見つからないのに喉に違和感がある状態を、ヒステリー球(咽喉頭異常感症)と呼びます。
私の治療院にも、「このまま治らないのでは」「もしかして見逃された重い病気なのでは」と、暗い表情で相談に来られる方が毎月のようにいらっしゃいます。
でも、安心してください。
ヒステリー球は、首や喉周りの筋肉の緊張を解きほぐすことで、スッキリと改善していくことが多いのです。
この記事では、長年ヒステリー球の患者さんと向き合ってきた鍼灸師の視点から、その不快な症状の本当の原因と、お薬を使わずに身体を楽にしていく方法についてお話ししていきます。
喉に何もないはずなのに、どうして玉があるように感じるの?と不思議に思いますよね。その正体は、実は「筋肉のギュッとした縮こまり」なのです。
私たちの喉の周りには、食べ物を飲み込んだり呼吸をしたりするための繊細な筋肉がたくさん集まっています。
これらの筋肉は、自律神経の働きによって無意識のうちにコントロールされています。
しかし、仕事でのプレッシャーや人間関係の悩み、あるいは家庭での心配事など、精神的なストレスが重なると、交感神経が過剰に働いて身体がずっと戦闘モードになってしまいます。
すると、喉の筋肉がギュッと硬く緊張したままになり、それが「何か詰まっている」「締め付けられる」という異物感として脳に伝わってしまうのです。
私の長年の臨床経験から言うと、ヒステリー球になりやすい方にはある特徴があります。
それは、職場や家庭で「言いたいことがあるのに、ぐっと飲み込んで我慢している」という状況にある方が多いということです。
感情を言葉にして吐き出せずに飲み込んでいると、文字通り喉の筋肉が硬くこわばってしまい、それがヒステリー球という形になって身体のSOSとして表れてくるのです。
だから、「気のせい」なんかでは決してありません。あなたの身体が限界を教えてくれている大切なサインなのです。
病院に行くと、ヒステリー球に対しては漢方薬(半夏厚朴湯など)や、不安を和らげる抗不安薬などが処方されることが一般的です。
もちろん、不安が強くて眠れないようなときには、お薬の力に頼ることも必要です。
しかし、抗不安薬で一時的に気持ちを落ち着かせて喉の筋肉を緩めても、薬の効き目が切れればまた違和感が戻ってきてしまうという方が少なくありません。
なぜなら、お薬は「筋肉が硬くなってしまう根本的な原因」を取り除いてくれるわけではないからです。
自律神経を乱している根本的な首や肩の慢性的なコリや、身体全体の緊張状態を解きほぐさなければ、同じことの繰り返しになってしまうのです。
ヒステリー球でお悩みの方の身体を触らせていただくと、ほとんどの方は首の前側から鎖骨、そして肩甲骨の周りにかけての筋肉がガチガチに固まっています。
首や肩の筋肉が硬くなると、喉周りの筋肉も引っ張られて余裕がなくなり、少しのストレスでもすぐに異常な収縮を起こすようになってしまいます。
ですから、喉の違和感を取るためには、喉そのものだけでなく、それを支えている首や肩、そして胸の筋肉の緊張を丁寧に緩めてあげることが絶対に必要なのです。
「では、どうすればこのガチガチの緊張を取ることができるの?」というところで、私たちの行っている鍼灸治療が非常に大きな力を発揮します。
一般的なマッサージで首や肩を強く揉んでも、表面の筋肉が少しほぐれるだけで、喉の奥の繊細な筋肉や、自律神経に影響を与えている深い部分の緊張まではなかなか届きません。
しかし、鍼治療であれば、硬くなって血流が悪くなっている原因の筋肉に対して、ミリ単位で正確にアプローチすることができます。
当院では、喉に直接鍼はせずに、手や足、背中などにあるツボを使い、神経のつながりを利用して、首や喉周りの過緊張を緩めていく施術を行います。
鍼をした直後に「あ、喉のつかえがスッと取れて呼吸がしやすくなりました」と驚かれる方も珍しくありません。
喉の緊張が取れても、また少しストレスがかかっただけで再発してしまっては意味がありませんよね。
鍼灸治療のもう一つの大きな強みは、全身の血流が良くなることで、交感神経の過剰な興奮が静まり、心身が深くリラックスできる「副交感神経」が優位な状態を作り出すことができます。
これにより、ストレスを受けても喉がギュッと締まらない、ゆとりのある身体を取り戻すことができるのです。
「検査で異常がないのに、ずっと喉が苦しい」
この見えない辛さを抱えたまま、毎日の仕事や家事をこなすのは本当にしんどいことだと思います。
周りの人に言っても、気にしすぎだよと軽く流されてしまい、孤独を感じている方も多いのではないでしょうか。
でも、その苦しみは決して気のせいではありません。身体からの「少し休ませて」という大切なメッセージです。
当院では、あなたのその緊張した身体を丁寧に緩めて、喉の違和感を気にせずに美味しく食事ができる日常を取り戻すまで、しっかりと伴走させていただきます。
些細な不安でも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

