【耳鳴り】朝に起こる耳鳴り

耳鳴りで来院された男性（40代/会社員）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

3日前から朝方に耳鳴りが出現し、その影響で目が覚めてしまうことが続いている。しばらくすると耳鳴りは小さくなっていく。

肩や首のこりが気になっている。

来院に至るまでの経緯

耳鳴りが始まった原因についてご自身は心当たりがなく、肩や首のこりが気になっており、また仕事でのストレスが多かったとのこと。

突発性難聴の治療で当院の施術で症状が改善したため、耳鳴りが出現した際に早期に来院された。

検査と所見

初回検査結果、所見は以下の通り。

右側胸鎖乳突筋の筋緊張
右側肩甲骨内縁部の筋硬結
右側頸部の緊張
右側乳様突起部周囲の緊張

検査、所見結果の分析により、首と肩の筋緊張が顕著である。

施術内容と経過

首肩周辺の筋緊張の緩和を目的に施術を行った。

初回の施術時の触診で、肩や首のこりが強く首の緊張も認められた。

治療では、そこに関連するツボに鍼を行った。また、耳鳴りが始まる前の夜に深酒をしていた聞き、お腹を触診するとあばら付近に不快感があることが判明。そこで足や手のツボにも鍼を施し、後頭部の詰まり感も感じるとのことからふくらはぎのツボに鍼を施した。施術後は肩や首、お腹の緊張が緩和されたとのこと。

2回目の施術は5日後に行い、まだ朝方に耳鳴りが若干あるものの、気にならない程度まで改善。肩や首のこりは感じるものの、お腹の不快感は前回ほどではなく、前回と同様の施術を行った。

その後5日経過した時点で調子を伺うと、耳鳴りは消失しており、治療を終了した。

以下ご本人のメッセージ

以前に突発性難聴の時に鍼治療の効果を実感していました。

耳に違和感を感じたら早急に治療を行うことが重要だと先生から聞いていたので、耳鳴りが始まりすぐに先生に連絡をして治療をお願いしました。

施術を受けてからは朝方の耳鳴りも気にならなくなりました。また、肩や首のこりがなくなり、体全体がとても楽になりました。また何かあればすぐに相談したいです。

院長からのコメント

耳鳴りでお悩みの方は、首や肩のこりも同時に感じている方が多い。これは首や肩の筋肉が緊張することで耳の血流不足になるためと考えられる。また、お腹の緊張が首肩に影響することもあり、症状に関連したツボに鍼を施すことにより、首肩の筋肉が緩み、耳への血流が改善され、耳鳴りの軽減につながる。ツボを的確に捉えることができる鍼だからこそできるアプローチは耳鳴りにとても効果的な治療と言える。

今回の患者さんは、耳鳴りが始まってすぐに来院されたため、比較的早い段階で改善が見られた。症状が出たら早めの治療をお勧めします。