2016年5月 20代 男性 一年間続く足裏の痛み
症例1
患者
20代 男性
来院
2016年5月
症状
一年前から足の裏、とくにカカトが痛むようになり 徐々に悪化していった。
整形外科で受診し、「足底筋膜炎」と診断され、 処方された痛み止め(ロキソニン)
の薬と湿布で様子を 見ていたが一向に良くならず、
むしろ悪化するばかりで仕事にも支障があり困っていたところ
インターネットで当院の足底筋膜炎の記事を見つけて来院。
治療経過と内容
足の裏のカカト部分と指の付け根部分に圧痛が認められた。
足首の動きが硬く、とくに背屈(足首を引き上げる動き)が硬い。
膝の裏とふくらはぎのコリに鍼をしたところ、 元の痛みの半分程度に軽減、
左右のバランスをとるために整体施術を加え初回を終了。
4回、同様の施術を行ったところで痛みは感じなくなった。
使用した主なツボ: 委陽・承山
同時に治療を行った症状:なし
考察
仕事(郵便配達)で走ったり、階段の上り下りを 毎日繰り返したことにより
足の筋肉疲労の蓄積がふくらはぎの筋肉の過緊張を引き起こし 、
その結果足の裏に痛みが表れたものと思わわれる。
さらに左右のバランスの悪さもあり 右側ばかりに負担がかかっていたことも
過緊張が増す要因になっていた。
病院で「足底筋膜炎」を診断をうけた多くの人は 痛み止めと湿布を処方されることが多いが、
臭いものにフタをしただけの治療では 「足底筋膜炎」の改善はしないのではないか。
「足底筋膜炎」に鍼治療を行うことで足裏と足の連動を整えると
今回のように一年間苦しんでいた痛みも 数回の施術で解消されることもめずらいことではない。