2017年4月 30代女性 育児中に発症した臀部と下肢の痛み

症例44

 

来院までの経緯

 

一年前に出産した後から腰痛が続いていたが、来院の3か月前に立ち上がるのも 困難なほどの激痛に襲われた。 整形外科にて坐骨神経痛と診断を受け、リハビリや整骨院に2カ月通ったが 症状の改善は見られなかった。 育児や普通の生活にも支障をきたすため、鍼治療を試そうと考え当院に来院。 症状の経過と施術

 

初回の来院時は腰をまっすぐにしていられないほどの痛みがあり、前かがみのまま

 

治療室に入ってこられた。

 

左側の臀部と下肢に痛みがあり、特に臀部の圧痛が強くあった。

 

臀部の筋緊張を緩和を目的に腰と背中に鍼をすると下肢の痛みが和らいだ。

 

ツボの効果を安定させる為にスネにあるツボに鍼をし初回の施術を終えた。

 

 

初回の施術直後は症状が緩和したが、その日のうちに痛みが元に戻ってしまったとのこと。

 

 

2回目も同様の施術を行ったところ、一回目のような早い症状の戻りもなくなった、

 

続けて最初の2週間で4回の施術を行うと症状がだいぶ緩和してきたので

 

通院のペースを週に一回にして2週間施術を行った。

 

 

施術開始から1ヵ月で日常生活に困らない程度にまで回復したので施術を終了した。

 

 

使用した主なツボ

 

志室L・T11(1)L・地機L

 

 

考察

 

強い臀部の痛みは梨状筋の緊張が原因で発症したものであると考え施術をした、

 

下肢にまでいたみが及んでいたことからも分かるように、かなり筋緊張が強いと考えられる。

 

 

育児中で特にオムツ変えの時の座った時の前傾姿勢が辛かったようだが

 

そういった身体に無理のある動作を繰り返したことで

 

疲労がたまり筋肉が緊張し痛みを引き起こしていたと考える。

 

 

臀部や下肢に痛みやしびれがあると腰に原因があると考えることが多いが

 

梨状筋が過度に緊張すると強い痛みや下肢にまで症状が現れることがよくある、

 

原因を見極めて正確に施術をすることが症状の早期回復につながる。

 

 

患者さまの声           エキテンより

 

坐骨神経痛

 

出産後なんとなく腰が痛い毎日でしたが、今年の1月ついに立ち上がれない程の激痛に襲われ、

 

整形外科で坐骨神経痛と診断されました。

 

健康保険の使える整骨院に2カ月通い一時は良くなりかけましたが、

 

1週間もするとまた激痛に襲われ、再び立ち上がれなくなりました。

 

このままでは育児も通常の生活もまともに出来ないと必死で探して、

 

こちらの治療院にお世話になりました。2回目位から急に変化が起こり、

 

かがまないと歩けない状態だったものが、普通に歩けるようになりました。

 

私の症状はなかなか重いこともあって1ヵ月通院して、

 

まだ完全な完治とまではいかないですが、通常の生活が出来るまで回復しました。

 

渡辺先生のやってらっしゃる治療法は本当にスゴイと思います。

 

先生も鍼治療について熱心にお話してくださり、安心して治療を受け続ける事ができました。

 

今後も通院させていただきたいと思います。
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