2017年1月 30代女性 妊娠中から始まった坐骨神経痛

症例37 初回来院時、生後2か月の赤ちゃんのお母さん。
20代の仕事を始めたころからの腰痛持ちであったが
妊娠をしてお腹が大きくなるにつれて、腰の痛みに加えて
お尻や足にまで痛みを感じるようになってきた。

出産してしまえば治るだろうと我慢していたが
産後も腰、お尻、足の痛みは治ることなくひどいときには
痛みで夜目が覚めるほどで育児にも支障をきたす。
整形外科にかかったところ、骨には異常はないので 痛み止めと
湿布で様子をみましょうと言われたが、 授乳中のこともあり薬は飲みたくない。
母親から鍼治療をすすめられ、インターネットで 評判の良かったことから当院に予約来院。

症状の経過と施術

腰の右側~臀部、スネに痛みがある。
腰とお尻には圧痛があり、スネには圧痛はない、
腰とお尻は筋肉の痛み、スネは神経痛と考え 腰の後屈時に痛みが増すので、
膝の裏にあるツボに鍼を したところ後屈がしやすくなり痛みも軽減した。
お尻の筋緊張緩和を目的に背中と腰とスネに。
スネの神経痛へのアプローチとして腰と
フクラハギ にそれぞれ鍼をしたところその場でお尻の圧痛も緩和した。
同じ施術を週2回を3周続けたところ、腰とお尻の痛みは ほとんど気にならなくなった。
スネの症状はまだ少し残るが日常生活には影響ないレベル。 経過を見つつ、現在も通院中。

使用した主なツボ

玉天R・T11(1.5)R・志室R・地機R・T3(1)R・飛陽R

考察

腰や臀部の筋緊張が原因で神経を圧迫していたことで
坐骨神経痛を 発症していたと思われる。
多くの場合、神経痛の症状が膝下までに及んでいると
症状の改善までに時間がかかる。
今回も腰と臀部の痛みはわりとすぐに引いたが 神経痛の症状が残った。
まだまだ育児は続くので、できるだけストレスの少ない 状態で育児をしていただきたいです。
今後もケアを続ける予定。

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